トルコでは、エルドアン大統領が
金融政策として「利下げ」を行いました。
「利下げ」というのは、
中央銀行が貸し出すお金の金利を引き下げるということです。
金利が下がれば、企業側は資金調達がしやすくなります。
そのため、世の中にお金が流れやすくなります。
しかし、お金の供給が増えても、
品物の数は大きく変わりませんので、
インフレにつながる危険が出てきます。
現在、アメリカやヨーロッパでは、
インフレが進んでおり、
「利上げ」をするという判断が行われています。
それらとの対比もあり、
トルコでインフレが進みました。
また、
リラ安を容認するエルドアン大統領の発言が
決定的となった形で、ハイパーインフレとなってしまいました。
なんと、
ワインの価格は1日で15%上昇、
鶏肉とチーズは10%上昇、ガソリンも急上昇とのことです。
たとえば、サンドイッチを売る店では、
朝に納品を受けて支払いが前の日より10%あがっていると。
それが、販売価格にはすぐには転化できないため、
その分を、お店が負担するという状況のようです。
トルコでは、コロナ禍でも、
製品不足ということが起きていませんでした。
(一方で、日本ではマスクやトイレットペーパーの棚が
カラになり混乱が生じたことは記憶に新しいと思います)
コロナ禍でも、大きな影響が出てなかったトルコで
ハイパーインフレが起こり、
今後、あらゆる製品、サービスの売り買いに支障が出る
と考えられます。
今後、日本で、
一日のうちで製品の値段が上がるようなハイパーインフレが
起こる可能性はそれほど高くないと考えています。
しかし、石油やガソリン、電気料金については、
年明けさらに値上がりし、多くのものの製造にも
インフレの影響が出て値上がりする可能性は高いと言えます。
日本人はこれまでデフレが長く続いた経験から、
インフレの局面をイメージしにくい方が多いと思われます。
今回のトルコの例は、極端ですが、
こうした例を知ることで、その時(が来るかはともかくとして)に
備え、何をすべきかの気づきにつながるかと思います。
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ところで、電気代の値上がりに備えて
キャンプ用のバッテリーとソーラパネルのセットは役立ちそうです。
下記のバッテリーは、ディスプレイが付いており、
インプットとアウトプットで、
何ワット発電または、消費するかがわかるようになっています。
太陽光パネルに、どのくらいの光が当たると、
どのくらい発電できるのかが実感できます。
また、スマホをつなぐと、充電の際に、
どのくらいの電力がチャージされているのかが分かります。
スマホやキンドル、スピーカーなど、
思いの外、ワット数が低く充電ができています。
一方で、コンセント接続もできますが、
特に熱を発生させるような電気ストーブなどは
電力を著しく消費します。
わたしの場合は、今段階では備えというよりは、
消費電力の見える化が、節電意識につながりました。
比較的安価な下記をセットで購入しましたが、
初めて試すには、十分かと思います。ご参考までに。