2021年12月8日、
ZOZOの前澤友作さんが、ロシアの宇宙船に搭乗しました。
日本の民間人として初めて国際宇宙ステーションに滞在し、
およそ12日間の宇宙旅行を行っています。
その少し前となる
2021年11月19日には、
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、
新たな宇宙飛行士の候補者を募集しはじめています。
大きな動きが出てきている宇宙関連の取り組みですが、
これらは「ポスト温暖化」を見据えたもののようです。
「ポスト温暖化」というのは、
温暖化が進行してしまった状況を指します。
「ポスト温暖化」時代においては、
これまでとは異なる過酷な環境のなかで
人々がどのように生活していくかの観点が重要となります。
このところ、グローバルで
「脱炭素」をはじめとした「気候変動対応」が行われています。
これは温暖化を防止するためには極めて重要だと考えられていますが、
一方で、
気温上昇の抑制という面では、
二酸化炭素の過去からの「累積総排出量」が問題となっており、
今後20年~30年の二酸化炭素排出量を抑えるだけでは、
対応ができないのではないかとも考えられているようです。
温暖化が進行した場合、その悪影響として、
特に問題となるのが
短時間豪雨、竜巻、落雷、ひょうといった
激しい気象現象。
先日も米国の中西部と南部で
米国史上最大級の竜巻が発生し、大きな被害を生み出しましたが、
激甚の自然災害が日常的に起こる可能性が今後あるということです。
激甚の自然災害が頻発する世界は、
言ってみれば、「極限環境」であり、
究極の極限環境は「宇宙」ということになります。
企業が、宇宙関連の取り組みを通じて、
フィードバックを得ながら
技術イノベーションを成し遂げていくことは、
今後さらに重要となりそうです。
たとえばインフラとして、宇宙環境では
完全防水、衝撃対策、熱対策、防音施策が重要ですが、
地球で活かせるかという点では、
これまで比較的ニッチテーマでした。
しかし、環境が大きく変化するなかで、
今後は、これらの技術やテーマが、
広い産業や社会で急速に求められる可能性が高いのです。
「ポスト温暖化」への適応は、これから、
企業のテーマとして脚光を浴びていくと思われます。
その時代に向けた、開発環境の整備が今求められています。
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