SDGsの風に乗る代替肉と、石油製品の置き換えで今起きていること

スキャニング・スキャニングマテリアル

代替肉、人工肉がSDGsの風に乗り注目を集めています。
今回紹介するAKUAもそのひとつですが、海藻を主体としておりユニークな取組です。

なお、「ケルプ」というのは、日本語訳は海草一般のことのようです。

代替肉ブームに乗って海藻をハンバーガーにした AKUAが3.6億円獲得

2021年11月07 「テッククランチ」より

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■記事引用■

世界の代替肉の市場規模は、2年前には45億1000万ドル(約5140億円)で、
2027年までに倍増すると見込まれており、スタートアップを惹きつけている。

AKUA(アクア)のような代替肉テック企業も含まれる。
同社は、この新しい業界で、重要な地位を確立することを目指している。

(中略)

創業者らは当初、食品に関して持続可能性に欠ける部分、
つまり工場的畜産を再生可能な海洋農業に置き換えることを考えていた。

ボイド・マイヤーズ氏は友人からケルプの養殖場を見せてもらう機会があり、
行ってみたところ、とても気に入り、それからAKUAが誕生した。

AKUAは米国時間11月5日、Vibrant Venturesのリードによる
320万ドル(約3億6000万円)のシードラウンドを発表した。

資金調達総額は540万ドル(約6億2000万円)となった。
総額には、プレシード投資家やRepublicのキャンペーンからの投資や、
共同創業者らの出資が含まれている。

(中略)

2019年には、4種類のフレーバーを揃えた最初の商品
「Kelp Jerky」を発売した。

これはボイド・マイヤーズ氏が、
海で養殖されたケルプを新しい形で
人々に見てもらう良い試みだと考えた商品だった。
「運を天に任せてというところはありました。ですが、とにかくヘルシーです」
と同氏は付け加えた。
「パンデミックの際には新製品の開発に戻り、
『The Kelp Burger(ケルプバーガー)』を考案しました」。

このバーガーは、ビーガン(完全菜食主義者)、
非遺伝子組み換え、大豆フリー、グルテンフリーで、
原材料として、海で養殖されたケルプ、クレミニマッシュルーム、
エンドウ・プロテイン、黒豆、キヌア、クラッシュ・トマト、
複数のスーパーフードが含まれる。

しかし、ジャーキーでは可能だった試食が実施できなかったため、
フードクラブを立ち上げ、ハンバーガーのサンプルを送った。

最終的には1000人の顧客が登録し、
The Kelp Burgerは「英雄的商品」になったとボイド・マイヤーズ氏は話した。

肉の代替品には、化学的な保存料や耳慣れない成分が含まれていることが知られており、
より健康的な選択肢を求める目的が損なわれてしまう。

最近では、Shiruのように、この問題に注目しているスタートアップもある。
同社は、より体に良い肉の接合剤の開発を目指し、
1700万ドル(約19億円)を調達した。

ボイド・マイヤーズ氏は、AKUAがケルプバーガーの原材料を考える際、
そうした主張がヒントになったと話す。
ケルプバーガーは15の原材料から成り、すべてが食品または食品由来だ。

「植物由来の食事の第1波は、Boca Burger、豆、豆腐でした」と同氏は付け加えた。

「第2波はImpossibleとBeyondです。
 第3波はホールフードやクリーンな食事への回帰になるでしょう。
 これまでに存在したものがなければ、私たちは今日ここで、
 より優れた植物性バーガーを作ることはできなかったと思います」。

(中略)

「半年前には誰の目にも留まらなかったケルプですが、
 今では作物の飼料や包装資材、作物の肥料としても検討されています」
とクリスティー氏はいう。

「ボイド・マイヤーズ氏はケルプの生産者と手を取り合って働いています。
これは始まりに過ぎないと思います」。

気づいた点

今回、海藻由来のバーガーということでしたが、
日本人には海藻類は馴染み深く
仮に、日本に来た場合は、スムーズに受けいれられるのではないかと思いました。

1点気になりましたのが、下記です。

>肉の代替品には、化学的な保存料や耳慣れない成分が
>含まれていることが知られており、
>より健康的な選択肢を求める目的が損なわれてしまう。

「肉の代替品」の部分を「石油の代替品」に置き換えて考えますと、
同じような表面的には、「健康」あるいは「エコ」といったものが
世の中には多いような様子です。

たとえば、プラスチックに代わるものについて、
「天然素材を主体としている」としながらも、
含まれる化学製品はプラスチック以上に環境影響がある
といった製品が実は多くあるのです。

このあたりの「化けの皮」がもう少しすると剥がれてくるようにも思いますが、
企業としては、真のエコや健康を求めることが結局は最終勝者になるように感じています。

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