直近の株価を中心とする経済的な状況整理と「時には一服して待つ」の考え方

経済動向

今回は、直近の株価を中心とする経済的な状況を整理しました。

ダウ平均と日経平均

ダウ平均
9月29日:29,225
10月6日:29,926

日経平均
9月29日:26,422
10月6日:27,311

直近の経済的な動き

■9月23日:英国政府が、大型減税を柱とする経済対策を打ち出す。
 5年間で総額1610億ポンド(約26兆円)

 →財政悪化懸念とインフレ懸念からポンド、英国債が下落。

■9月26日:週明け26日にはポンド/ドルが史上最安値を更新して急落。
 ポンド/円も年初来安値を更新して148.67円前後まで下落。
  
 →米国長期金利上昇し、米国株価は下落。日本株も下落。

■9月28日:イングランド銀行が市場の混乱収束に向けて長期債の買い入れを発表。

 →ポンドを買い戻す動きが広がり、
  ポンド/円は162円台まで一時値を戻される。

 →米国長期金利も一旦低く押させられる。

■9月29日:一旦低くなった米国長期金利であったが1日で反転。再び上昇。

 →米国株下落。

■10月3日:英国所得税引下案撤回で、財務状況悪化懸念和らぐ。

 →各国の株価上昇につながる。

■10月初旬:各国各種経済指標発表されるも市場想定よりも低いケース多

■10月5日頃:主要銀行の利上げペースが緩むのではないかとの楽観論から株価上昇

■10月6日:米国の要人が、経済指標が悪い状況でも利上げのペースを緩める
     状況ではないことを多数コメント。

 →株価が下落基調。

概観

10月上旬で發表された経済指標を見ますと「良い要素」がほとんどありません。

世界的な経済状況は悪化していると言えそうです。

IMFが10月6日に
「世界経済の3分の1が来年までに(景気後退を示す)2四半期連続のマイナス成長に陥る」
と述べています。

IMF専務理事「世界の3分の1が景気後退」 経済見通し - 日本経済新聞
【ワシントン=高見浩輔】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は6日の講演で「世界経済の3分の1が来年までに(景気後退を示す)2四半期連続のマイナス成長に陥る」と話した。年次総会に合わせて近く公表する世界経済見通しを下方修正すると明らかにした。「さらに悪くなる可能性のほうが高い」とも強調した。「無意味な戦争を含む...

良い要素がないのに、株式価格が上がる現象が起きているのは、
「経済指標悪化」→「利上げのペース緩む」→「株価上がる」
という楽観論が強いためです。

しかし、冷静に考えれば、エネルギー価格が急激に上昇しており、
生産コストが高くなるなかで、各社の利益は減ると考えられ、
業績が良くなるのは、ごく限られた業種になると思われます。

日本の場合は、為替の問題もあるので、一概には言えませんが、
不景気が鮮明になれば、
次に雇用の部分で、社会的な問題が発生するかもしれません。

現在、コロナ禍による影響で、日本経済は
政府も含めて、体力的には弱くなっている状況です。

エネルギー高騰、資源高騰によるインフレ傾向もあり、
政府が財政出動したとしても、その反動がインフレをさらにひどくする恐れもあり、
打ち手も限られてくるかと思います。

こうした状況においては、企業も個人も
「守り」の意識が重要です。

これまで、
売上を上げよう、儲けようという考えが経済活動の基本に
あったかと思いますが、切り替えが必要なタイミングかと思われます。

経営の神様と言われた松下幸之助氏は、
「不況克服の心得十カ条」のなかの6番目として
次のことを述べています。

「時には一服して待つ」

これは、不況でものが売れなかったり、売上が上がらないと
どうしても焦りが出て、無茶なことや無理をしてしまいがちですが、
それをすると、取引先からも嫌がられ、また自分の体調を崩す危険もある
ということに対する警句です。

「無理をしてもしょうがない」と一旦状況を見ることに専念し、
この機会に日頃対応できなかった顧客の方の様子うかがをしたり、
個人の方であれば、家のことで、なかなか手がつかなかったような片付けを
すると良さそうです。

そうすると、これまでとは異なる切り口や、
行わなければならないことが見えてきて、
次の種まき、備えにつながるということのようです。

〔巻物〕松下幸之助 不況克服の心得十カ条 | 日めくり・手帳 | PHP研究所
不況を乗り切る秘訣を伝授!対応を一歩誤れば、命取りになりかねない不況期。この難局を切り抜け、発展への道を切り開くために経営者はいかに備え、いかに対処すべきか。この巻物は、そうした経営者の不況克服の心得を、松下幸之助の考え方を基に10カ条にまとめたも

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