ポストコロナ時代のリーダーシップのあり方:人間性の重視

ポストコロナ

新型コロナウイルスの影響があり、
今後の経営環境について、先が見えず、
かつてないほど不透明で、経営判断が難しい状況です。

また、多くの企業でテレワークが推進され、
ビジネスパーソンの働き方についても
これまでとは違った試みが行われ、変化が訪れています。

そのなかでの、コミュニケーションや管理、
評価といった課題も見えてきました。

今回は、こうした課題に対して、
今後のリーダーシップという観点から考えてみました。

先が読めない時代のリーダーシップ

本ブログでは現代が
「VUCAの時代」ということを何度かお伝えしてきました。

VUCAというのは次の4つの単語

・V olatility(変動性)
・U ncertainty(不確実性)
・C omplexity(複雑性)
・A mbiguity(曖昧性)

の頭文字をとって作られていて、
簡単にいえば、「予測不能な状態」を表します。

「VUCAの時代」と頻繁に言われ始めたのは、2016年頃でした。
この時には、主にグローバル化の影響で
世界が狭くなるなかで、各国が意図する意図しないに関わらず
生じた関係性の糸が複雑になったため、
先が読めないといわれた時代でした。

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2016年頃からコンサルタント業界でのバズワードに 「VUCA(ブーカ)」というものがあります。 VUCAとは次の4つの単語の頭文字をとって作られていて、 簡単にいえば、「予測不能な状態」を表します。 ・V olatility(変動...

しかし、そうした状況に加えて、
今回のコロナウイルスの多大な影響により、
暮らし方、働き方、コミュニケーションなどにも大きな変化が訪れました。

「これまで変わることはない」と考えていたものでも
変化の波を正面から受けるという事態が起きています。

こうした時代に、方向性を見出すやり方としては、
「部下も含めて、多くの方と相談しながら、
 試行錯誤のなかで方向性を見出していく」ということが求められ、
そうしたリーダーシップが求められます。

いかに優秀なリーダーであっても、
「次はこれだ!」と明確な回答、進むべき道を
示すことは難しい時代だからです。

現場の知見を引き出しながら、
これまでにはない解決策、方向性の可能性を見つけ、
その可能性も、絶対ではないことを念頭に入れて、
ダメであれば別の道を探るというイメージです。

その際に大きなポイントとなるのが、
社内の周囲の方や部下の方も含めて、
「自分には明確な答えが見えていない」
ということを言えるかどうかという点です。

言い換えますと、自分の弱みを見せられるか
ということとなります。

「分からないから助けてほしい」
「皆さんの知見を集めて難局を乗り越える」といった発想が、
これからのリーダーには必要な資質となります。

立ち止まることの危険性

先が見えない状況のなかでは、
「今は分からないから、もう少し状況が見えてきてから……」
というように考えてしまいがちです。

また、「明確な答えを導くこと」にこだわるあまり
(あるいは自分であれば解決策が導き出せるというプライドのため)
判断までに時間を要してしまうことがあります。

変化に対応していくためには、
こちらも変化をしていかなくてはいけません。

短時間で判断をし、自分一人ではなく、
周囲の助けも借りながら、スピーディーに対応する意識が必要です。

周囲も大きく変化している環境下では
立ち止まってしまうと
置いて行かれてしまいます。

現在の変化の速度を勘案しますと、
一度置いていかれてしまうと、追いつくことが難しく、
事業継続に大きな課題を生じさせる可能性があるからです。

立ち止まらず、変化することを受け入れながら、
変化を進めていくことが必要となります。

今後求められるリーダーシップ

こうした状況のなかで今後、リーダーに求められる資質として、
ますます重要となるのが、
「周囲に助けてもらうことを意識した人間的な行動」がとれるかどうかだと考えています。

先述のように先が見えないなかで、
「自分の弱みを見せる」ことは、
部下や周囲を信頼しながら、助けを借りるという
極めて人間的な行動です。

テレワークの状況下のなかでも、周囲の方々を重んじて、
時に厳しい経営環境のなかでも、
周囲を励ますことができることが求められます。

かつてリーダーシップといえば、数字も含めて
周囲を一定の方向に、ぐいぐいと引っ張るイメージがありましたが、
そうした直線的な行動だけではなく、
周囲に動いてもらうにはどうすべきかに
より重きを置かなくてはいけないということです。

言い換えますと、人間性を重視したリーダーシップでなければ、
変化の時代に対応できないということです。

ただし、お分かりのように、
自分の弱みを見せられるようにするためには、
その部署や組織に信頼感がある場合となります。

もし、自分のチームにそうした信頼感、
安心感が不足していると感じられるようならば、
そこを少しずつ改善していくことが、必要となります。

自宅勤務体制のなかで、周囲との協調関係、
共同体制や信頼感、安心感を構築していくことは
とても難しいことだとも捉えています。

もし自分にそうした力が足りないと感じられた場合は、
部下や周囲を見回して、そうした力に優れている人の助けを
借りながらも、状況を良い方向に進めていくことが必要です。

まとめ

今後のリーダーシップのあり方について、
人間関係を重視していくことが求められると述べました。

生産性や能率、効率化といったことを重視した
リーダーシップは今後見直される対象となると考えています。

人間関係や人間性を重視したリーダーシップがより
求められるということは、
個々のビジネスパーソンにとっても、
より働きやすい世の中が実現する可能性を示しています。

どのような会社で働きたいか、
どのような同僚、部下と働きたいか、
そのために自分は今何をすることができるか、
そいったことを考えるタイミングに来ているのかもしれません。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

補足

変化に対応することの重要性につきまして
次の記事をご参考いただけると思います。ご一読いただければ幸いです。

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