白物家電など半導体関連の製品安定供給は2024年以降の可能性。購入検討中の方は早めの対応を。

経済動向

現在、日本においては、給湯器、エコキュート、
ウオシュレット、食洗機、エアコン、白物家電の在庫
が不足している状況です。

こうした製品の品薄状態がいつまで続くかという点については、
私自身2022年の夏頃までには収束するのではなないか
と推測をしており、一時的な問題と捉えていました。

しかし、その後、ロシア・ウクライナ問題があり、
中国のロックダウンといったこともあり、
問題は想定していた以上に長期化の様相を呈しています。

今回はこの状況の今後の見通しについて考えていきたいと思います。

製品不足の背景には2つの大きな要因があります。

1つ目は中国におけるロックダウンの影響です
特に中国国内の県をまたいで製品を移動させる際に、
トラック運転手の方の通行制限があり物流が停滞しています。

6月1日に上海ロックダウンが解除されていますので、
中国国内の物流は少しずつ戻る形になると考えられますが、
海外に運ぶ際の港湾部では、現在も
多くのコンテナ船が停泊している状況で、
こちらの解消にはまだ少し時間がかかる様子です。

製品不足の
2つ目の要因は半導体不足で、
現状の家電製品類の不足はこの影響が大きい状況です。

半導体不足は2020年頃から顕著となっており、
下記の複数の要因がからんでいます。

【2020年頃からの半導体不足の要因】
・アメリカによる規制強化で、中国からの半導体が入ってこなくなった。
(台湾メーカーが代替となっているが対応しきれない状況)
・新型コロナによる新しい生活様式(テレワーク)でのPCなどの需要増
・サプライチェーンの混乱と輸送コストの急騰
【ロシア・ウクライナ問題の影響】
・希ガスやレアメタルの不足

ロシアとウクライナは、半導体の製造に使われる、ネオンやクリプトン、キセノンなどの希ガスが
大きな産出国でしたが、現在輸出が限られた状況となっています。

こうした状況のなかで、
IntelのCEO(最高経営責任者)であるPat Gelsinger氏は、
2024年いっぱいまで半導体不足が続くとしています。

「半導体不足は2024年まで続く可能性」、Intel CEO
IntelのCEO(最高経営責任者)であるPat Gelsinger氏は、自動車から高性能兵器までさまざまな製品の生産を制限している、2年に及ぶ半導体不足が、2024年いっぱいまで続くことを確信している。

オランダASMLは、2022年3月段階の発表として
「半導体不足は少なくとも今後2年間続くと予想している」
とのことでした。

ASML、「半導体不足は今後2年間続く」と警鐘鳴らす
半導体製造に非常に重要となるEUV(極端紫外線)リソグラフィ装置の唯一のメーカーであるオランダのASMLは、半導体不足は少なくとも今後2年間続くと予想している。この警鐘は、ASMLが同社にとって不可欠なレンズの供給を、ドイツの光学機器メーカーCarl Zeiss(以下、Zeiss)などのサプライヤーに依存していることに...

2社の企業がともに2024年までは半導体不足が続くとしておりますので、
目安にはなるかと思います。

その一方で、2021年5月段階で、
ガートナーが発表した半導体市場の見通しによると、
2022年第2四半期から解消に向かうとされていました。
多くの半導体メーカーが生産ラインの増強を表明していたことから
解消の見通しが立てられていました。

Gartner Says Global Chip Shortage Expected to Persist Until Second Quarter of 2022
According to Gartner, the global #chip shortage will persist through 2021, recovering to normal levels by the second quarter of 2022. Read more here. #Semicondu...

2021年段階では、ロシア・ウクライナ問題など想像もされておらず、
この影響が大きいという考え方もできますが、
穿った見方をすると、
現状の生産体制では、短期的に必要となっている需要を満たすことが
難しいことは企業側も十分承知しているものの、
生産体制の増強に本腰を入れることは、
経営判断としてしにくいのではないかとも考えられます。

この考え方は製造業における防御反応のようなものであり
致し方ない面があります。
生産設備は一度増強するとコスト高につながり、
仮に需要がなくなっても、
高いコストが重荷となることが続いてしまうためです。

インテルとASMLでは2024年までは半導体不足は続くという
ことでしたが、
しかし、これは2024年が過ぎれば解消の目処が立つ
ということを意味するわけではないと考えられます。

現段階では解消の時期の判断はできないというのが本当のところで、
半導体不足は今後もかなり長期にわたり続くことが予想できます。

これまで国際分業体制がうまくいっていた時期が続いていましたが、
この仕組は、一部の生産体制や物流がストップすると、
最終製品が全く生産できなくなってしまう側面があります。

現在、ロシア・ウクライナ問題があり、
食糧危機の問題からの各国社会情勢が不安定となってます。

現状では、やや品不足程度の状況ですが、
悪い要因が重なれば、欲しくても手に入らない状況が
今後少なくとも2024年までは続く可能性が高いといえます。

また、これまでも紹介してきましたように、
製品不足だけではなく、食糧危機とエネルギー高、
金融的な不安定の状況が重なっており、
これらも相互に絡み合っているため、
品不足は、まだ続きそうだと捉えています。

幸いなことに、現段階では、
日本では家電製品の不足が感じられるものの、
それが社会混乱にまでは至っていません。

そのため、家電製品に限らず、購入を予定しているもの
買い替えが必要な時期に来ているものについては、
対応検討をしていただくのが良いかと考えています。

このところ本ブログでは、エネルギー高と今夏の計画停電への懸念から、
太陽光パネルとポータブル電源をお薦めしています。

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2022年5月30日に「ウォールストリートジャーナル」では 次の社説が掲載されています。 【社説】米計画停電の夏に備えを グリーンエネルギー政策で送電網の不安定さ増す この記事からは米国では現在、グリーンエネルギーの推進によ...

ご関心ある方は、ご面倒かと思いますが、
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一度、どのような製品があるかお調べいただきたいと思います。

(下記はご参考として掲載しています)

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