日本において計画停電は起こるか? 世界の状況と日本政府の意向

経済動向

2022年5月30日に「ウォールストリートジャーナル」では
次の社説が掲載されています。

【社説】米計画停電の夏に備えを
グリーンエネルギー政策で送電網の不安定さ増す

【社説】米計画停電の夏に備えを
北米電力信頼度協議会は先週、米国の3分の2が今夏、停電に陥る可能性があると警告した。これが「グリーンエネルギー移行」の結果だ。

この記事からは米国では現在、グリーンエネルギーの推進により、
電力網が脆弱となっていることが見えてきます。

今回の電力網の問題の原因は、
異常気象により西部の水力発電の稼働率が低水準なことと、
熱出力発電所(原子力および化石燃料を使う発電所)でも
冷却用の水が不足しているため、ということでした。

現状のままですと全米規模の停電が発生すると警告されており、
計画停電が行われる可能性も示されています。

ちなみに、米国では2021年2月中旬に大寒波の影響で、
テキサス州では輪番停電を実施するほどの
電力供給不足が発生しています。

この際の原因は、発電設備の凍結と
ガスパイプラインのにガス供給の不調の2つということでしたので、
事情が少し異なりますが、
アメリカのような先進国で、現実にたびたび停電という事態が
起きていることには驚かされます。

ところで、先日の日本でも
5月27日の閣議後の記者会見で萩生田光一経産大臣が、
「できる限りの節電に協力をいただきたい」
と述べています。

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この夏、東北・東京・中部電力のエリアが
10年に1度の猛暑となった場合、電力供給の余裕を示す「予備率」は、
安定供給可能とされる3%に迫る3.1%と、
ここ5年で最も厳しい予測になっていることがこの記者会見での発言の
ベースとなっています。

経済産業省によれば、
この「夏と冬」の停電危機を乗り切るため、
休止中の発電所を再稼働させるなどの対策を行っている
ということですが、
驚かされたのは「夏」だけではなく「冬」もすでに
電略不足が予想される状況だということです。

特に「冬」については、
大企業などを対象に「電気使用制限」の発令を検討されており、
違反すれば罰金が科される強制的な措置がとられるということでした。

一般家庭などの節電が不十分な場合に備え、
必要なら計画停電も円滑に発動できるよう、
電力会社に準備状況を確認するともしています。

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色々とご意見あるかとは思いますが、
現実問題として、夏そして冬に電力問題が起こりそうな様子です。

企業で、発電施設をお持ちの会社様は、
点検整備の対応をされていると思いますが、
半導体の品不足の影響が、様々な製品に修理対応でも
延期という話がでてきていますので、
とにかく早め早めに実施しておいたほうが良さそうです。

現状からの推測では、仮に計画停電という事態となったとしても、
短期間の対応となるかと捉えています。

一方で、円安やエネルギー価格高騰が爆発的に起きた場合、
長期的な電力不足という状況になるかもしれないとも考えています。

先の経産省の考え方では、
大規模停電にならないために、
企業の工場停止阻止が視野に入っていることが分かります。

ただ、企業が先か一般家庭が先か、あるいは同時なのかは、
状況によるのだと思われます。

そのため個人の方でも、できるようであれば、
やや大きめのポータブル電源をご用意いただくのも良いかと考えています。

以前は、それほど強く推奨する気持ちはなかったのですが、
「ウォールストリートジャーナル」の記事では
「夏が近づいており、在庫があれば非常用発電機を
 購入して備えることを勧める。」と警告の一文が掲載されていました。

特に気になったのは「在庫があれば」という部分です。

現在、食洗機、給湯器、ウオシュレット、白物家電などの
電化製品が、以前と比べて品薄となってきているようです。

そのため、少しでも購入を検討されている方は、
早いタイミングでお求めになったほうが良いように感じます。

下記のジャックリーは、
ポータブル電源が販売されていますし、それに対応する
ソーラーパネルもラインナップにあります。

ご紹介しているジャクリ-以外にも
ポータブル電源を販売している会社はありますので、
ご関心ある方は、是非一度お調べになってください。

(下記はご参考として掲載しています)

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