現在もITや物流業界において、
労働力不足が顕著な問題となっています。
今後、さらに、日本における多くの業界で人手不足が
深刻化してくることが考えられます。
背景にあるのが、新型コロナウイルスの影響により、
新生児の人数減という現実です。
医療体制の逼迫や、新型コロナウイルスの影響の危惧から、
出産について、再考する家族が増えてきていることがあるようです。
なんらかの影響で、減った新生児数は、翌年などに、
そこをリカバリするような増え方は考えにくいというのが、大方の見方のようです。
将来的な人口動態を鑑みながら、人手の確保に試行錯誤しなくてはならない
時代が訪れつつあるように思います。
今回は、新しくて(そして古い)採用方法である
リファラルについての記事から、
既存とは異なる採用活動の動きについて考えてみました。
韓国のAIリファラル採用サービス「Wanted」がKOSDAQ上場 ——アジア5カ国で200万人超が利用
(下記引用)
2021.08.21 「BRIDGE」より
リファラル採用サービス「Wanted」を運営する
Wantedlabが11日 KOSDAQ に上場。
2015年に設立、
韓国のアクセラレータから輩出された同社は、
人々が自分の人脈を活用して人材を企業に紹介し、
金銭的インセンティブが得られる紹介型の採用モデルを提供。
現在、1万社以上の企業が同プラットフォームを使い採用活動を行う。
(引用終了)
注目した点
「リファラル採用」は
自社の社員に人材を紹介してもらう採用手法です。
新卒だけではなく中途採用でも行われており、
中途採用では、
富士通、NTTデータがリファラル採用を行っています。
かつて「縁故採用」という言葉がありましたが、
ある段階でマイナスのイメージが強くなったように思います。
リファラルは縁故採用とは少し異なりますが、
近しい人からの紹介という面では共通点があります。
近年、リファラルが注目されている背景をまとめると
下記の4つに集約されます。
1)労働市場の変化、人口減
2)採用ミスマッチの削減
3)エンゲージメント向上
4)採用コストの削減
リファラルを導入している業界を見ると、
IT系、飲食などが多く、人手不足に課題を抱えている業界であることから、
1)労働市場の変化、人口減が最も大きな理由で
次に4)採用コストの削減が来ると推測されています。
今後、1)労働市場の変化、人口減が
さらに広がる可能性が高く、
リファラル採用が有効かどうかは別の議論としても
人材確保について、
既存のものだけではなく、新しい
テスト的な動きをすることも必要となってくるかもしれません。