コロナ禍において、外出自粛や感染リスクへの心配など
ストレスが増すなか、そのひとつの対応策として、
「マインドフルネス」が改めて注目を集めています。
マインドフルネスは、瞑想の一種で、
Googleが社員研修として取り入れたことで一躍有名になりました。
瞑想の科学的な効果は、様々な研究から明らかになってきており、
ビジネスパーソンの方にとっても有益です。
今回は、マインドフルネスの基本について解説します。
マインドフルネスの効果
マインドフルネスの効果は、
・幸福度が増す
・怒りなどのマイナスの感情が出にくくなる
・理解力向上
・血圧安定
などがあります。
マインドフルネスを行うと、終わった後すぐに
意識がクリアになり、
心理的に落ち着ける実感があるという方も多く、
近年では、日課として行っているという方も増えてきたようです。
また、心理的に落ち着くことから、
怒りなどのマイナスの感情が出にくくなり
マネジメントにプラスに働くという指摘も多くあるようです。
近年、企業において必要とされる人材の要件として、専門的スキルの他に
ストレス耐性や安定した精神が重視されるようになりました。
ストレス耐性や安定した精神は、その人材が持つもともとの性質と捉えられがちですが、
マインドフルネスや瞑想を続けることで、「心の筋トレ」につながり、
個々人の努力によって改善していくことができる「スキル」に近いものと考えられます。
マインドフルネスのやり方
マインドフルネスのやり方につきましては、基本的には次の3つの手順で進めます。
事前準備として、タイマーを用意します。最初は10分からはじめるのが良いでしょう。
(スマホのアプリにも瞑想用のタイマーがあります)
手は膝の上に置く。
目は閉じても開けていても良い。
開ける場合は、斜め前方を半眼でぼんやりと見る。
呼吸をコントロールしようとはせずに、自然な呼吸を行う。
雑念が湧くが、そちらに意識を向けず、呼吸に集中する。
立ち上がるときにはゆっくりと立ち上がる。
もし、途中で気分が悪くなった場合は、一旦ストップし、
体調と相談しながら、続けるか否かを判断していきます。
注意点:同じ時間に行い、飲酒後はNG
マインドフルネスは、毎日決まった時間に行うと、より効果があるようです。
また、眠る前に、横になって行うのでも構いません。
その場合は、低めのマクラ(もしくはマクラなし)で仰向きで寝て、
眼は半眼か閉じ、自分の呼吸に意識を向けることを行います。
そのまま寝てしまっても良いくらい気軽に取り組むのが、継続のポイントとなります。
大きな注意点として、お酒を飲んだ後は、集中が難しく、
雑念ばかりが湧いてきてしまいます。アルコールを飲んだ後は行わないようにしましょう。
必要な情報を整理し、ひらめきを活用する方法
ところで、イノベーションや新規事業をご担当されている方は、
意識的にタネとなる情報収集を継続しているため、
スマホやPCに触れる時間も自然と長くなりがちかと思います。
しかも、大量の情報に追いついていくことにばかり意識がとられ、
本当に必要な情報が見えにくくなってしまった経験はないでしょうか。
そうした時に、瞑想やマインドフルネスを行うことで、
自分にとって必要な情報とそうでないものが、自然と整理されていく印象があります。
情報が自然と整理されると、次に情報収集をする際に、
深めるべき領域が明確となります。
また、マインドフルネスをするなかで、
ぱっとひらめきが出てくることがあります。
通常、瞑想などでは、「雑念は追いかけない」ことが基本なのですが、
タイマーが鳴って終了した後も、心に残るようなものがあった場合、
その場で、後で思い出せるキーワードをメモをしておくことをお勧めします。
マインドフルネスが終わった後も、心に残るものは、
自分の顕在意識では気づかなかった情報ではあるものの、潜在的に大きなヒントとなる
場合があります。
ただ、ここで、注意すべき点は、瞑想やマインドフルネスの後で心に残ったひらめきは、
後の検証に通常よりも長い時間をかけることが必要だということです。
良いアイデアだと思ったものが、やはり雑念だという場合も多いからです。
それが単なる雑念であるのか、良いアイデアなのかを後から冷静に見極める必要があります。
まとめ
現在のビジネスパーソンは、
ご自身が思っている以上に忙しく、多くの情報を自分のなかで処理しきれないまま過ごしています。
そうした日常のなかで10分でも、マインドフルネスを行うことで
呼吸に意識を向けることで、自分に立ち返ることができます。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
参考となる書籍のご紹介
下記にご紹介する『サーチ・インサイド・ユアセルフ 』は
Googleで行われているマインドフルネスの詳細を解説しています。
マインドフルネスの効果について、科学的見地からの解説が豊富で、
ビジネスパーソンが取り組んでいる事例も多数紹介されています。
マインドフルネスをこれからはじめたいと思われる方にとって非常に参考になる一冊。
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