コロナ禍の影響で、飲食店においてアクリル板が設置されました。
しかし、アクリル板があると、
少しの会話でも、スムーズにいかないという経験は
ありませんか。
今回、話した言葉が、
アクリル板に投影される字幕システムが登場しました。
記事の中では、役所などの窓口業務や、
接客業での活用が示唆されていますが、
本当の狙いは、飲食店だという気もします。
こうした技術は、コロナ禍だからこそ
注目されたというものかと思います。
話した言葉をアクリル板に表示、京セラがリアルタイム字幕システム パネル越しでも会話しやすく
2021年10月12日 17時05分 公開「ITMEDIA」より
(以下転載)
京セラは10月12日、音声認識技術を活用し、
話した内容を字幕としてアクリル板などに表示できる
「わかりやすい字幕表示システム」を開発したと発表した。
マスク着用時やアクリル板越しでの会話でも意思疎通がしやすくするという。
専用アプリをインストールしたスマートフォンのマイクで発話の内容を取得。
アプリの音声認識でテキスト化し、
アクリル板に貼り付けた透明なスクリーンに小型プロジェクターで投影する仕組み。
スクリーンは透明なビニールシートなどにも貼り付けられる。
事前に設定しておけば、特定の言葉を強調表示したり、
会話の内容に合わせて図を投影したりすることも可能という。
役所の窓口業務など、接客での活用を見込む。
マスクによって口元が隠れることで、
口の動きや表情から会話のニュアンスを読み取りづらくなっていた
聴覚障害者や高齢者によるコミュニケーションを円滑化する狙いもある。
11月をめどに横浜市中区役所で実証実験をスタートし、システムの課題を検証する予定。
製品化は未定という。
10月19日から22日まで開催予定のIT総合展示会
「CEATEC 2021 ONLINE」にオンラインで参考出展する。
注目した点
本製品は、外食産業での客同士の会話に活用することを
想定していたのではないかと思いましたが、
コロナ禍が収まった状況なども踏まえて、
窓口業務のほうに、対象をシフトさせていったのではないかと思います。
(あるいは、飲食店内での会話を助長するという問題意識から、
ターゲットをずらす苦肉の対応だったのかもしれません)
タイミングが合えば、外食産業が大々的に導入し、
大ヒットにつながるものであったとも考えます。
仕組みはスマホとプロジェクターの組み合わせとのことで、
今後、大きさを変えたりすることで、異なる展望があるようにも感じました。
ところで、イノベーティブな製品は、時代環境やタイミングが
重要だという話があります。
有名なのは「電子タバコ」の事例です。
近年、電子タバコは、タバコの匂いが少ないことや
禁煙・減煙を目的に活用できることから、人気が出ています。
この電子タバコの技術は1965年頃には実現していました。
アメリカのハーバート・A.ギルバートという方が
「電熱式の霧状たばこ」として実現します。
電熱式霧状たばこの目的は、
健康への悪影響を低減させることでした。
しかし結局、製品として市場に出ることはありませんでした。
1965年頃と現在の背景が大きく異なることは
「タバコそのものが社会的に許容されていた」いた点です。
時を経て、タバコそのものや副流煙の問題が
広く認識されるようになると、メーカー各社は、
タールやニコチンが含まれない電子タバコの開発を競うようになりました。
この事例から分かることは、
製品そのものの機能は変わらなくても、
人々のものごとに対する価値観が変化すると
グローバルで爆発的に普及することがあります。
自社において、あまりヒットしなかったような製品や
日の目を見なかった技術も、
時代が変われば大きな注目を集めるかもしれません。
今回のコロナ禍で、急に社内の立ち位置が変わった技術も
あったかと思います。
そうなりますと、なにが時代にフィットしたか(あるいは将来的にするか)
を見ていくときに、いわゆる「目利きの力」が必要となると思います。
目利きの力は、業界、各社によって定義が異なりますが、
一度、社内での共通認識を持つためにも
ディスカッションするというのも良いかと思います。
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実はこちらは、長崎大学との共同研究で開発されており、
今後の臨床研究の成果が期待されるものです。
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