現在、アマゾンなどで「置き配」を頼むと
配達員の方が玄関先に荷物を置いてくれます。
置いていくならば、たとえばドローンでも
できるのではないか? と考えたことはありませんか。
企業においても、ドローン配達を実現するために、
実証実験が進められているようです。
住宅地でドローン宅配 楽天やANA、無人飛行解禁で
(記事転載)
2021年8月26日 「日経新聞」より
![](https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO0951763019082021000000-1.jpg?ixlib=js-3.8.0&auto=format%2Ccompress&fit=crop&bg=FFFFFF&w=1200&h=630&fp-x=0.5&fp-y=0.5&fp-z=1&crop=focalpoint&s=c6fc48f9d4ba3dcaefd22902958ce68d)
全国の住宅地上空でドローン(小型無人機)の
無人飛行が2022年中にも解禁されるのを前に、
ドローンを使ったサービスなどの開発が進み始めた。
楽天グループやANAホールディングス(HD)は
本格的な宅配事業の参入準備を進め、
KDDIは今秋、複数台の飛行を一括管理する実証を行う。
規制緩和を機にドローン活用の舞台が大きく広がりそうだ。
注目した点
アメリカではアマゾンが2013年から
ドローンによる宅配の実験を行っています。
![](https://anaino.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/4da12d4669b003f33cf6753cd4c6e895.jpg)
ただ、実際の運用については
3つの課題が上記の記事でも触れられています。
まとめますと下記となります。
1)政府が規制を定めなければならないこと。
2)企業がビジネスモデルを探さなくてはならないこと。
3)そもそもドローンでブリトーを配達してもらいたい人が
いるのか誰も知らないこと。
一方で、
「ドローン配送スタートアップのZiplineも、
3年にわたって輸血用の血液や血しょう、
医療サンプルをルワンダやタンザニアで配送しており」
とあり、こちらのルワンダ、タンザニアの例は
「リープフロッグ型発展」としてよく取り上げらています。
よく考えるとZiplineでは
1)→新興国なので規制が比較的ゆるやか
2)→悪路の環境でも、時間がかからず医薬品を運べる
3)→日用品ではなく、医療品という緊急性の高いものに特化している
となりうまくクリアしているように思います。
最初の日本の記事にもどりますと、
「ドローン活躍の舞台は~」と希望的な観測の記事と
なっていますが、
社会実装を進めている企業が楽天とANAということで、
アマゾンの業態と近いことから、
アマゾンが海外においての運用に苦労している状況と
同じことが起こり、
恐らく、社会実装はまだ先のこととなることが予想されます。
街中で自宅の窓すれすれに、
ドローンが来て、隣の家にピザを届けていたら
音もするでしょうし、「迷惑だ」と思う方も多いかも知れません。
しかし、人命に関わるなどであれば、我慢することもあるでしょう。
配達しているものが何であるかにもよって、
社会に受けいられるか否かが決まってくるかも知れません。
ドローンによる宅配は、
人手不足の物流業界の救世主となる可能性がありますが、
これはまだ少し未来の話になりそうです。
![](https://anaino.com/wp-content/uploads/2021/08/concept-18290_1920-160x90.jpg)