人間の臭覚の機能を拡張するウェエラブルデバイスから予測する人間の未来

スキャニング・スキャニングマテリアル

本ブログではスキャニングマテリアルとして、
未来の芽が感じられる記事をご紹介しています。

今回の記事では鼻に付けて嗅覚を拡張するデバイスが
紹介しています。

臭覚のデバイス化は、新しい領域という印象があり、
この分野のさらなる深堀りも、テーマの切り口としては
面白いものだと感じました。

また、人間にとって、身体を機械化することへの
今後の示唆も含まれている記事かと思いますので
ご紹介いたしました。

「人間が“鼻輪ウェアラブル”装着   臭いの方向を検知しガス漏れの場所を特定」

下記引用
2021年08月10日 「itmedia」より

人間が“鼻輪ウェアラブル”装着 臭いの方向を検知しガス漏れの場所を特定
見た目はカッコ悪いが、人間の嗅覚を大幅に向上させるデバイスだ。

 米シカゴ大学の研究チームが開発した
「Stereo-Smell via Electrical Trigeminal Stimulation」は、
鼻に装着するウェアラブルデバイス。

鼻中隔を電気的に刺激し、
その奥にある三叉神経へ感覚を生み出す方法で
発生源(ガス漏れの場所)の臭いの強度と方向を検知する。

顔面の触覚(鼻の中の感覚も含む)を脳に伝達する
「三叉神経」に着目。
鼻腔内に神経の末端部分を持つ三叉神経は、
単体ではなく嗅球と連携して、
入ってきた臭いの温かさ、新鮮さ、渋さなどを感知する。

三叉神経を選んだのは、嗅球では簡単にできないステレオ嗅覚、
つまり鼻孔ごとの違いを簡単に感じられるからという
今回は、この三叉神経と嗅球の感覚を融合させ、
鼻中隔を電気的に刺激することで
臭いやガスセンサーの危険信号を提供するデバイスを提案する。

(引用終了)

注目した点

身体の一部を機械化するテーマの実験が、
様々な企業で行われているようです。

アニメの「攻殻機動隊」のように、
人体とマシーンの融合の実現は、
そう遠くない未来であるといった研究者もおられます。

しかし、技術的には可能であっても、
ヒトの身体と機械を結合させるのは、
少なくとも一般の方にとっては、リスクが大きいと
感じるのではないかという印象があります。

たとえば、病気などによって身体の機能が損傷した場合は、
リスクをとって回復させたいという場面がある一方で、
能力の拡張については、積極的に行うことは
少ないのではないかと感じます。

記事のなかにも、
「前頭葉の下にある嗅覚処理を司(つかさど)る脳領域「嗅球」
に電気刺激を与える手法がある。
 しかし、嗅球に電極を装着するため侵襲性のリスクが高い」
との解説がなされています。

本記事でのウェアラブルデバイスは、
着脱もカンタンで、リスクも少なく、五感拡張につながっています。

今後、ヒトと機械の融合を検討する際にも、
末端神経との接触といった、スムーズなデバイスとの接点を
第一に考えられるのではないでしょうか。

また、ウェアラブルデバイスということで、
五感拡張分野について、様々な業界からの参入が予想されます。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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