心電図の常時計測が可能な未来を拓く皮膚貼り付け型電極登場

スキャニング・スキャニングマテリアル

ある一定以上の年齢を越えると
心臓の働きに不安を持つ方も多いようです。

私自身も、不整脈があり、
簡易型の心電図測定器を使っていたことがありましたが、
医師からは「具合が悪くなったら使って記録してください」
との指示。

借りていた一週間では、具合が悪くなることもなく、
機器を返却したという経験があります。

本記事では、日常生活を送りながら、
長期計測が可能になることが示されており、
是非一刻も早い実装をお願いしたいと思います。

世界最軽量、最薄の皮膚貼り付け電極で連続1週間の心電測定に成功

(以下転載)
2021年09月17日 「MONOIST」より

世界最軽量、最薄の皮膚貼り付け電極で連続1週間の心電測定に成功
東京大学は、世界最軽量かつ最薄の皮膚貼り付け電極を開発し、皮膚に1週間、電極を貼り付けて、高精度に心電図を測定することに成功した。粘着剤を使わずに皮膚へ貼り付けるため、皮膚への負担を低減できる。

東京大学は2021年9月7日、
世界最軽量かつ最薄の皮膚貼り付け電極を開発したと発表した。

皮膚に1週間、電極を貼り付けて、
高精度に心電図を測定することに成功。

皮膚炎症の原因となりやすい粘着剤は使用しないため、
皮膚への負担を低減できる。

皮膚貼り付け電極は、100nm以下の極薄性、高耐久性、
高粘着性、通気性を兼ね備えた伸縮性ナノシート上に、
薄膜金を形成することで作製した。

水蒸気透過性が高く、通常の皮膚呼吸が可能で、
汗による炎症や蒸れを防止する。粘着剤を使わずに
シートの引力のみで皮膚に密着するため、
装着時の皮膚への負荷を低減できる。

ナノシートは、薄いジメチルポリシロキサン(シリコーンゴム)
を数層のポリウレタンナノファイバーで強化。

また、ドライ電極のため、
皮膚の伸縮や日常生活でのこすりなどに対して、
高い機械耐久性を備える。

従来の皮膚貼り付け電極はゲル電極のため、
1日以上経過すると乾燥し、
貼り付け直後と同等の精度で計測できなかった。

今回開発した電極は、貼り付け直後と
1週間後で同等の信号を計測できる。

日常生活を送りながら健康状態の長期的な計測が可能になるため、
病気や体調不良を早期発見するための
ウェアラブルデバイスへの応用が期待される。

注目した点

心電図の計測について、
ウェアラブルデバイスとして、
アップルウオッチで簡易的な診断ができますが、
指でアップルウオッチの周囲を触っておく必要があります。

Apple Watchの心電図アプリで心電図を記録する
Apple Watchには電子式心拍数センサーが内蔵されており、心電図アプリ と組み合わせることで、心電図をとることができます。

今回ご紹介した記事からは、日常生活を送りながら、
心電図が長期的に計測できる未来が見えてきます。

日常生活のなかでの長期計測ができれば、
「何が不規則な心電図につながるのか」も
見えてくるかと思われます。

特に不整脈はどのような要因で起こるかが
本人が自覚することで、防ぐことにつながります。

こうしたデバイスが普及すれば、
その先の「緊急時の通報」などにもつながり、
多くの方の命を救う可能性が高くなります。

今後、ウェアラブルデバイスの開発も進みますが、
それだけではなく、その後へのつながりの仕組みなどの
ところで、さらなる展開が期待されます。

未来洞察の手法としての「スキャニング」の基本(1)
多くの企業では、将来的な変化を推測したり、 確からしい事実に基づいて、 自社の戦略や、新規事業のテーマ策定を行っています。 こうした将来的な変化の予測については、 メディアや専門家が「こうなるであろう」と 解説したものを活用することも多いか...
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